【写真ノードのはじまり】(160521-0619)

写真ノードのはじまり

2016. 5.21 - 6.19


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展覧会概要


ブルームギャラリーは、5月21日から6月19日まで
「写真ノードのはじまり」を開催します。


写真を軸に作家紹介やファインプリントの販売を行ってきたブルームギャラリー。
7周年を迎えるにあたり、新たな試みとして、複眼的に写真をとらえるためのプロジェクトを複数立ち上げました。
プロジェクトでは、写真を節点(ノード)に様々な領域で活動する専門家や写真家とギャラリーがタッグを組むことで、社会における「写真」の役割や未来についてあらためて考えていきたいと思っております。また、ギャラリーの仕事の重要な役割のひとつでありながらも、あまり一般的には馴染みのない「写真のアーカイブ(フォトアーカイブ)」といった保全分野の取り組みについても今後は積極的にご紹介していきます。

本展ではスタートしたばかりの複数のプロジェクトの中から「写真」と「アーカイブ」をキーワードにした3つのプロジェクトの「はじまり」部分をご紹介します。

具体的には、芸術としての写真(ファインプリント)を残すための技術を高め合う北義昭と林直によるユニット『degihayashi(デジハヤシ)』、まちのアーカイブを目的に関西在住の写真家4名(北義昭・キリコ・林直・山内浩)とディレクター窪山とでスタートさせた『RAPプロジェクト』、写真の整理の現場でみてきた事例を集め、理想とするフォトアーカイブの方法を提案する、大澤友貴(写真研究)と窪山によるフォトーアーカイブ窓口「アトリエ フォト アーカイバ」の活動をご紹介します。

また、6月5日には写真評論家の鳥原学氏をゲストに招いたトークイベント『ポートレイトが教える今のわたしたち』を開催。
その他、家族写真の展示や「家族アルバムをよむ会」なども企画しております。

身近にありながらもまだまだ知らないことが多い「写真」の世界。

これらの複数プロジェクトで具体例を示していくことで、現場視点からのアーカイブ情報を集め、
広く活用できるよう情報を公開していきます。
また、来場者にとって、ギャラリーという場所がフォトアーカイブ情報の交差点(ノード)となることを願っております。

写真ノードのはじまり、ぜひご高覧ください。

写真ノード#01 | 鳥原 学 トーク『ポートレイトが教える今のわたしたち』

開催日:6月5日(日)14:00〜15:30

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携帯電話やスマートフォンで誰もが気軽に撮影し、公開しているポートレイト写真。
その目的も用途もさまざまですが、気づけば一人あたりの撮影枚数は膨大なものになっています。
そこで、ふと次のような疑問が浮かんできました。

  • 多くの写真が必要とされている理由はなに? 
  • どうして人は飽きもせず写真を撮るの?
  • なぜそれを人と共有したいの? 


今回、写真館の仕事から、ファッション写真の歩み、プリクラ・自撮り・コスプレまでを例にとってこれらのことを考えてみたいと思います。そこからは私たちポートレイト写真に求められる社会的な機能と、私たちが写真に託している願望が浮かんできます。それは現在の社会を雄弁に物語る新しい写真の文化です。

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写真ノード#02 | digihayashi『ファインプリントから考えるアナログ写真とデジタル写真』


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[digihayashiとは]

digihayashi(デジハヤシ)とは、デジタルプリントで作品づくりを行う写真家 北義昭と、銀塩プリントで作品づくりを行う林直によるユニットです。2人が目指すところは、デジタル vs アナログではなく、両者の芸術としてのファインプリントの技術を高めること、そして表現の選択枠を増やすこと。本展覧会では、林直の代表作「みつめる写真館」のネガをスキャンし、北義昭が林の銀塩表現の再現に試みます。デジタルとアナログの特徴はどのようなものか、そして、表現としての許容範囲はどう違うのか。実際に作品をご覧いただく中で、皆様にも比較検討していただければ幸いです。


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[プロジェクトメンバー]

北 義昭 | Yoshiaki Kita | 写真家 作家HP

大阪府出身。1988年、日本写真映像専門学校卒業、フリーアシスタントになる。1987年より国内を旅し、1991年以降、海外へと放浪の場を移し、ヨーロッパ・アフリカ・アジア・中南米などを撮影。2002年、日経ナショナルジオグラフィックコンテスト(日本語版)でグランプリを受賞。宝塚大学造形芸術学部非常勤講師。主な個展 として「Primal Mement」P.G.I(東京) 「Animals」Gallery ississ(京都)、「Ninos」Gallery 308(大阪)、「Ninos」ニコンサロン(東京)、「Ninos」Gallery 千(大阪)、「Eyes」Gallery Illum(韓国ソウル)などがある。

林 直 | Tadashi Hayashi | 写真家 作家HP

1967年京都府にて写真館を営む両親のもとに生まれる。
大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後「東川町国際写真フェスティバル」の企画会社に入社。退社ののち帰郷し家業を継ぐ。京都造形芸術大学講師、京都国立近代美術館客員研究員を経験し、現在は家業のほか、大阪芸術大学、同志社女子大学、ニコンカレッジで講師を兼務。主な個展として「 いつみきとてか 」(東京・札幌・大阪)、「 みつめる写真舘 」(東京・大阪)などがある。

写真ノード#03 | RAP プロジェクト『街のスナップからみる表現者の視点と私点』


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[RAP プロジェクトとは]

RAPプロジェクト(Reconsider Archive Photo Project)は、ブルームギャラリーと関西を拠点に活動する写真家4名(北義昭、キリコ、林直、山内浩)により、2016年に結成された「まちアーカイブ」プロジェクトです。
このプロジェクトでは写真を軸に、まち固有の記憶や記録を残すための調査・研究・提案を行うことで、フォトアーカイブの可能性の再考と研究成果のビジュアル化を目指します。また、写真に関わるプロの視点から、誰もが簡単に「まちアーカイブ」ができる仕組みづくりを積極的に提案していきます。

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[プロジェクトメンバー]

北 義昭 | Yoshiaki Kita | 写真家 作家HP

大阪府出身。1988年、日本写真映像専門学校卒業、フリーアシスタントになる。1987年より国内を旅し、1991年以降、海外へと放浪の場を移し、ヨーロッパ・アフリカ・アジア・中南米などを撮影。2002年、日経ナショナルジオグラフィックコンテスト(日本語版)でグランプリを受賞。主な個展 として「Primal Mement」P.G.I(東京) 「Animals」Gallery ississ(京都)、「Ninos」Gallery 308(大阪)、「Ninos」ニコンサロン(東京)、「Ninos」Gallery 千(大阪)、「Eyes」Gallery Illum(韓国ソウル)などがある。宝塚大学造形芸術学部非常勤講師。

キリコ | Kirico | 写真家 作家HP

1978年京都生まれ。2009年より写真・映像などを使った作品制作・発表を続けている。第32回キヤノン写真新世紀佳作(荒木経惟 選)、ミオ写真奨励賞2010入選、London International Creative Competition佳作(2015年)。近年の個展に「re collection」(2013/Port Gallery T)(2015/CROSSROAD GALLERY)その他、写真表現ラボNagy主宰。講座やイベントを通して写真文化を広める活動も行なっている。

林 直 | Tadashi Hayashi | 写真家 作家HP

1967年京都府にて写真館を営む両親のもとに生まれる。大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後「東川町国際写真フェスティバル」の企画会社に入社。退社ののち帰郷し家業を継ぐ。京都造形芸術大学講師、京都国立近代美術館客員研究員を経験し、現在は家業のほか、大阪芸術大学、同志社女子大学、ニコンカレッジで講師を兼務。主な個展として「 いつみきとてか 」(東京・札幌・大阪)、「 みつめる写真舘 」(東京・大阪)などがある。

山内 浩 | Hiroshi Yamauchi | 写真家 作家HP

1974年大阪生まれ。米国州立オハイオ大学ビジュアルコミュニケーション学部フォトジャーナリズム学科卒業後、米国内の地方新聞数社でインターン。2000年に帰国後、通信社契約を経て2006年よりフリーランス。2007年JPS(日本写真家協会)銅賞、2008年ニューヨーク市にて Magnum Photos 主催のワークショップに参加、2009年コニカミノルタ•フォトプレミオ入賞、2014/2015年キャノン写真新世紀佳作、K*MoPA(清里フォトアートミュージアム)にコレクション収蔵等。その他、ナショナル•ジオグラフィック誌(米)、ドキュメンタリーチャンネルARTE(仏)など海外メディアの日本取材時に通訳、コーディネーターも務める。

窪山 洋子 | Hiroko Kuboyama | ブルームギャラリー代表、ディレクター

1981年福岡生まれ。大学時代に建築・デザインを専攻。フィールドワークで訪れた沖縄市(コザ)のアートプロジェクトに触れ、街と人と文化との関係性に興味を持ちはじめる。大学卒業後一般企業に就職。祖父のカメラを譲り受けたことをきっかけに写真を学びはじめ、2009年に写真を専門に取扱う「ブルームギャラリー」を設立。その他、個人活動として行政との協働事業やアートイベントのマネージャーやキュレーターなどを経験。2015年に大学院(都市政策分野)修了後は、写真を軸に他分野との領域横断的なプロジェクトを開始している。

写真ノード#04 | アトリエ・フォトアーカイバ

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[プロジェクト概要]

『アトリエ・フォトアーカイバ』は、東日本を拠点に写真研究と執筆を行う大澤友貴と、西日本を拠点に場づくりや写真プロジェクトを進める窪山洋子との同世代ユニットです。2人の目指すところは、フォトアーカイブの窓口となる場所をつくること。身近にありながらも取扱いが難しい「写真」という文化資源、アート作品をどのように残していくのか。理想とするフォトアーカイブの方法について、現場視点からの研究と情報を発信していくことで、人々が自分ごととして写真のアーカイブを考えるきっかけを提供していきます。
プロジェクトのスタートにあたり、本展では写真の整理を行う現場で見た良い事例と悪い事例を具体的に挙げ、理想や課題を考えていきます。また、写真を残すうえで重要となる保存方法についても役立つ知識や情報をご紹介したいと思います。

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[プロジェクトメンバー]

大澤 友貴 | Yuki Osaka | 写真研究、写真ライター

1982年、埼玉県生まれ。2007年、日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修士課程修了。現在、フォトクラシックのパートナースタッフとして写真展の企画制作、写真家のフォトアーカイブ・コンサルティング業務に携わる。また、石元泰博を中心とした研究活動を行いながら、写真ライターとして『アサヒカメラ』などでも執筆中。著書に『フジフイルム・フォトコレクション 日本の写真史を飾った写真家の「私の1枚」』(共著、富士フイルム、2014年)がある。

窪山 洋子 | Hiroko Kuboyama | ブルームギャラリー代表、ディレクター

1981年福岡生まれ。大学時代に建築・デザインを専攻。フィールドワークで訪れた沖縄市(コザ)のアートプロジェクトに触れ、街と人と文化との関係性に興味を持ちはじめる。大学卒業後一般企業に就職。祖父のカメラを譲り受けたことをきっかけに写真を学びはじめ、2009年に写真を専門に取扱う「ブルームギャラリー」を設立。その他、個人活動として行政との協働事業やアートイベントのマネージャーやキュレーターなどを経験。2015年に大学院(都市政策分野)修了後は、写真を軸に他分野との領域横断的なプロジェクトを開始している。

それぞれのプロジェクトの追加情報は随時更新していきます。